めもめも

このブログに記載の内容は個人の見解であり、必ずしも所属組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません。

2015-01-01から1年間の記事一覧

OpenShift OriginによるDockerイメージ管理(3)〜Dockerfileからイメージを作成する際のお作法

はじめに OpenShiftの環境では、Dockerイメージからコンテナを起動する際に(主にセキュリティ上の理由から)いくつかの制限がかけられるため、一定のお作法に従ってイメージを作成しておく必要があります。ここでは、そのようなイメージを作成して、OpenShi…

OpenShift OriginによるDockerイメージ管理(2)〜Dockerfileによるイメージビルドを自動化

はじめに enakai00.hatenablog.com前回は、上記の記事でイメージストリームの概念を理解しました。最も簡単なパターンとして、ローカルイメージを内部レジストリーにPushすることで、イメージストリームにイメージが登録されることを確認しました。今回は、D…

OpenShift OriginによるDockerイメージ管理(1)〜イメージストリームを理解する

はじめに OpenShift OriginでDockerイメージを管理する方法を学ぶ連載です。今回は、イメージ管理の基礎となる「イメージストリーム(ImageStream)」を解説します。OpenShiftで管理するDockerイメージは専用の内部レジストリーに保存されますが、レジストリ…

OpenShift Origin構築手順メモ

何の話かというと OpenShift Originを最新バージョンで構築する手順です。最新バージョンを対象にしているので、手順は日々変わるでしょう。これは、2015/12/27現在の手順です。2016年は、OpenShiftにも本気出すことになりそうなので、この環境を使って、Ope…

OpenStack&Dockerを操作するデモでAnsibleの本質を考えてみる

何の話かと言うと OpenStackをさらに”使う”技術 - OpenStack&Docker活用テクニック from Etsuji Nakai www.slideshare.net上記のセミナーで、OpenStackとDockerを組み合わせた活用方法を紹介して、例として下記のような環境を構築しました。MySQLとEtherpad-…

Nested KVM環境でRHEL-OSP7をセットアップ

enakai00.hatenablog.comちょうど2年前に上記の記事を書いたのですが、同じことをRed Hatの製品版ディストリビューションRHEL-OSP7(Kilo)でやれるようにquickrdoを拡張しました。Fedoraなどで、Nested KVMが利用できるLinux KVM環境を用意して、その上の3台…

quickrdoでRDO/Libertyのお手軽オールインワン構成

何の話かというと 恒例の「quickrdoでRDOのオールインワンデモ構成を作ろう!」ネタです。最新のLibertyに対応しました。 全体構成 「なんでNICが2個いるんだよ」と恒例のツッコミをいただきそうですが、あえて2個にわけています。(手順を間違ってうまくい…

RHEL7/CentOS7のiSCSIターゲット構成手順

何の話かというと RHEL7/CentOSでは、iSCSIターゲット(Linux上のディスク領域をiSCSIディスクとして公開する機能)の構成手順が変わっています。特にOpenStack CinderのLVMドライバーを使っている際の問題判別手順に影響するので、ここで解説しておきます。…

GRUB2で知っておくとよいこと

何の話かというと RHEL7/CentOS7でGRUB2に変わりましたよね。。。起動メニューを編集しようと思って、/etc/grub2.cfg(もしくは /boot/grub2/grub.cfg)を開いてのけぞりますよね。。。。そんな貴方へのメッセージです。。。。 起動メニューは自動生成 起動…

ITエンジニアのためのガロア理論入門

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その8):n次方程式の可解性

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その7):代数方程式の可解条件

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その6):べき根拡大と可解群

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その5):ガロア拡大と多項式の分解

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その4):ガロア理論の基本定理 (2)

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その3):ガロア理論の基本定理 (1)

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その2):ガロア群

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

ガロア理論のメモ(その1):体の拡大

※ 2017/09/27 追記本シリーズの内容は、筆者の学習ノートレベルのもので、個々の証明には不正確な部分が多々あります。これらをより正確なものに加筆・修正して大幅に説明を書き加えたものを同人誌として、技術書典3で配布する予定です。techbookfest.org電…

「Docker実践入門」の正誤表(一時置き場)

gihyo.jp以下は、技術評論社のサポートページにも掲載済みです。 誤植訂正 p.58 図2.13の設定ファイル名 誤:/etc/docker-registry.yaml 正:/etc/docker-registry.yml Kubernetesのバージョンアップに伴う導入手順の変更 Kubernetesのバージョンアップに伴…

OpenStack上でRHEL7のDockerを使う手順

このエントリーは、2015/11/04に開催のRed Hat Forum 2015の「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform環境でのDocker活用テクニック」というセッションで説明する内容のメモ書きです。この内容をもっと詳しく(分かりやすく)聞きたいという方は、こち…

HeskellのMonadを圏論のMonad/Kleisli Tripleと対比する

圏論の歩き方作者: 圏論の歩き方委員会出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2015/09/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見るオフィスの机の上に新たな挑戦状(上記の本)が置いてあったので読んでみると、Kleisli tripleとMonadの関係が説明されてい…

執筆活動リスト

Software Design 2023年5月号(技術評論社) 第1特集 AI・機械学習の理解が進む Python×数学 ブートキャンプ 序章:機械学習/AIと数学の関係 「機械学習の3+1ステップ」に見る数学の役割 第3章:線形代数 行列計算と一次変換の基本を学ぼう JAX/Flaxで学ぶ…

「ITエンジニアのための機械学習理論入門」が発売されます。

gihyo.jp表題の書籍が技術評論社より発売されることになりました。本書の内容をまとめるにあたっては、国立情報学研究所「トップエスイー」の有志による勉強会で行った議論から、数多くのヒントをいただきました。同勉強会に参加いただいた方々に改めて感謝…

機械学習のためのPython/NumPy/pandasチュートリアル(パート3)

※パート2は、こちらです。パート3では、グラフの描画を説明します。 簡単なグラフの描き方 pltとしてimportしてあるmatplotlib.pyplotを用いると、散布図や折れ線グラフはすぐに表示できます。散布図については、対象データのx座標のリストとy座標のリストを…

機械学習のためのPython/NumPy/pandasチュートリアル(パート2)

※パート1は、こちらです。 DataFrameとは? パート2では、pandasのDataFrameを説明します。これは、エクセルシートのように、縦横に並べたデータにラベルをつけて取り扱うことができます。R言語のデータフレームに相当するものになります。 SeriesとDataFrame…

機械学習のためのPython/NumPy/pandasチュートリアル(パート1)

これは何かと言うと・・・ 最近、ソフトウェアエンジニアやインフラエンジニアの方が機械学習に関わる機会が増えているようです。データ分析というと伝統的にRが有名ですが、プログラミングのバックグランドがある人には、Pythonの方がなじみやすいのでは? …

「通訳入門」の受講記録を書いてみる(その3)

今回で最終回。 Reproduction(日日 & 英英) 前回、Retentionの説明を書きましたが、ある程度長いフレーズを用いて「自分の言葉で表現する」ことに重点を置いた練習を「Reproduction」と言うそうです。今回は、これを「日日」と「英英」のそれぞれで練習。…

「通訳入門」の受講記録を書いてみる(その2)

とりあえず、今回は、やったことと気づいたポイントをまとめておきます。 英日の逐次通訳 食品業界の展示会イベントが始まる前日に、主催者が出展者に説明を行う場面を逐次通訳。いやー。Domain Knowledgeは本当に重要。「自然な日本語で表現する」という意…

PRML Figure5.11を再現するコード

これ # -*- coding: utf-8 -*- import numpy as np import matplotlib.pyplot as plt from numpy.random import normal alpha1_w = [1.0, 1.0, 10**-6, 10**-6] alpha1_b = [1.0, 1.0, 10**-4, 10**-6] alpha2_w = [1.0, 10**-2, 1.0, 1.0] alpha2_b = [1.0,…

「Docker実践入門 ―― Linuxコンテナ技術の基礎から応用まで」が完成しました

表題の書籍が技術評論社より出版されることになりました。2015/9/26より一般販売開始予定です。執筆にご協力いただいた方々に改めてお礼申し上げます。gihyo.jp参考として、「はじめに」と「各章概要」を下記に引用しておきます。Dockerの基礎をしっかりと足…