めもめも

このブログに記載の内容は個人の見解であり、必ずしも所属組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません。

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

SELinux 入門(5) - libsemanage

libsemanageとは semanage コマンドのバックエンドのライブラリ。バイナリのポリシーを直接操作するという強力なツールで、これにより、semanage コマンドで広範囲な設定・管理ができるようになっている。逆に言うと、semanage で管理する場合、ダイレクトに…

SELinux 入門 (4) - svirt

svirt とは KVM の仮想マシンプロセスには、svirt_t タイプが設定されて、仮想マシンプロセスからホスト上の不要なリソースへのアクセスは禁止される。しかしながら、すべての仮想マシンプロセスは、同じ svirt_t タイプなので、これだけでは、仮想マシン間…

SELinux 入門(3) - ユーザ管理

Linux ユーザと SELinux ユーザのマッピング /etc/selinux/targeted/seusers に設定。ただし、ファイルを編集するのではなく、semanage コマンドで確認、変更する。 # semanage login -l ログイン名 SELinux ユーザー MLS/MCS 範囲 __default__ unconfined_u…

SELinux 入門 (2) - ポリシーソースを眺めてみる

RHEL6 の targeted ポリシーのソース全体(マクロ展開した後の生のポリシー)を眺めます。※ 実際にポリシーを書く時はマクロを駆使するので、以下の生ポリシーを書く必要はありません。 ポリシーソースの入手 # rpm -Uvh selinux-policy-3.7.19-54.el6.src.r…

SELinux 入門 (1) - まずは全体像を理解する。

パーソナルメモです。。。。執筆中。(整理できたら、もうちょっとフォーマルなものにします。)参考資料 SELinux Project Wiki環境は RHEL6.0 前提です。 # rpm -qa | grep -E "(policy|selinux)" | sort checkpolicy-2.0.22-1.el6.i686 libselinux-2.0.94-…

JAQL実行環境のセットアップ手順 (0.5.1 pre-build 版)

前提 最新の JAQL は、Hadoop 0.20.2 が前提になっています。以下の手順は、Hadoop 0.20.2 と組み合わせる場合の手順です。 JDK は 6 以上が必要です。 Hadoop 0.20.2 のクラスタを用意する。 (参考)http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100910/…

プロのためのLinuxシステム構築・運用技術

Amazonの書籍案内はこちらをどうぞ。技術評論社のサイトに目次が掲載されましたので、こちらも参照ください。内容が気になる方のために、各章の概要を転載しておきます。 第1章 Linuxサーバの構築 Linuxサーバ構築の基礎となるサーバ・ハードウェアの仕組み…

Cassandraソース解析(3) - Bootstrap 処理

執筆中です。 ざっくり全体像 クラスタに未参加のノードを新規に起動して、クラスタに参加させる処理を Bootstrap と呼ぶ。ざっくりの流れは・・・Bootstrap中のノードのリストに追加する。 ↓ 担当 Token をもらって、担当 Range が決まる。(基本的には、デ…

Cassandraソース解析(2) - Gossip による情報交換を整理する

ざっくり全体像 各ノードは、定期的に『ランダムに選んだノード、および、ランダムに選んだシード』と Gossip パケットを交換する。Gossip パケットの 1 回のやりとりは、Syn → Ack → Ack2 の 3way で行われる。このやりとりの中で、双方のノードは、相手が…

Cassandraソース解析(1) - ノード起動時の動きから読んでいく

訳あって、Cassandra のソースを読んでいます。バージョンは 0.6.8 です。(以下、執筆中です。日々変わります。) 主な登場人物 CassandraDaemon : 最初に起動するデーモン StorageService : データアクセス処理の中心となるシングルトン CustomTThreadPool…