何の話かというと
恒例の「quickrdoでRDOのオールインワンデモ構成を作ろう!」ネタです。最新のLibertyに対応しました。
全体構成
「なんでNICが2個いるんだよ」と恒例のツッコミをいただきそうですが、あえて2個にわけています。(手順を間違ってうまくいかなかった時の対応方法の説明が面倒なので・・・)必要であれば、USB接続のイーサネットアダプターなどを利用してください。
また、IPアドレスは環境に応じて読み替えてください。「IPプール」は、仮想ルーターの外部ポートやフローティングIPなどで使用するIPアドレスです。ホストOSにはCentOS7を使用しますので、NICのデバイス名は「eno0」や「enp5s9」などになりますが、ここでは簡単のために「eth0」「eth1」としています。
ホストOSの準備
CentOS7を最小構成でインストールして、「eth0」「eth1」のネットワークを設定しておきます。Neutronの問題で、NetworkManagerは使用できないので、NetworkManagerを使わない構成にしておきます。
まず、「/etc/sysconfig/network-scripts」以下のNICの設定ファイルを下記の内容で作成します。
ifcfg-eth0
TYPE=Ethernet BOOTPROTO=static DEVICE=eth0 ONBOOT=yes IPADDR=192.168.200.70 NETMASK=255.255.255.0 GATEWAY=192.168.200.1 DNS1=192.168.200.1 NM_MANAGED=no
ifcfg-eth1
TYPE=Ethernet BOOTPROTO=none IPV6INIT=no DEVICE=eth1 ONBOOT=yes NM_MANAGED=no
次のコマンドで、NetworkManagerを無効化して、システムを再起動しておきます。
# systemctl mask NetworkManager.service # systemctl mask NetworkManager-wait-online.service # reboot
また、/etc/hostsに自分自身のエントリーを追加しておいてください。(これがないと、RabbitMQが起動しないことがあります。)
RDO/Libertyのインストール
quickrdoで一発。
# yum -y install git # git clone https://github.com/enakai00/quickrdo.git # cd quickrdo # git checkout centos7-liberty # ./setup.sh
インストールが終わったら、一度、再起動しておきます。
# reboot
ユーザー&テナントの構成
構成スクリプト「~/quickrdo/config.sh」を開いて、環境に合わせて、先頭部分のIPアドレス設定を変更しておきます。
#### public="192.168.200.0/24" gateway="192.168.200.1" nameserver="8.8.8.8" pool=("192.168.200.100" "192.168.200.199") private=("192.168.101.0/24" "192.168.102.0/24") ####
構成スクリプトを実行します。
# cd ~/quickrdo # ./config.sh VM access NIC: eth1 <----- VMアクセス用NICのデバイス名を入力
最後にもう一度、システムを再起動すれば完了です。
# reboot
これで、下記のテナント、ユーザー、仮想ネットワークが構成されます。
テナント:demo
ユーザー:demo_user (一般ユーザー)(パスワード:passw0rd)
ユーザー:demo_admin(管理ユーザー)(パスワード:passw0rd)
仮想ネットワーク
また、ログイン認証用の公開鍵(秘密鍵)が「~/mykey.pem」として保存されています。Glanceには、CentOS7のゲストイメージも登録されているはずです。