めもめも

このブログに記載の内容は個人の見解であり、必ずしも所属組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ADK で A2A リモートエージェントとセッション内容を共有する方法

前提 A2A プロトコルでは、呼び出し側のエージェントと呼び出される側のエージェントでセッション情報(これまでのユーザー、および、エージェント群の会話の内容)を共有する仕組みが規定されておらず、必要に応じてユーザーが作り込む必要があります。 正…

可換モノイド⇨可換群 / 環(整域)⇨体 / 加群⇨線型空間 の拡張を統一的に捉える

enakai00.hatenablog.com 上記の記事では、可換モノイドを可換群に拡張する随伴関係を大雑把に示しましたが、圏論の随伴関係としての構成をまじめに示した上で、同様の議論が、 環(整域)を体に拡張する場合 加群を線型空間に拡張する場合 にも適用できるこ…

「A上の環B」に対する多項式環の普遍性について

数学原論作者:斎藤毅東京大学出版会Amazon上記の書籍では、「A上の環B」の説明がかなり端折られていて、命題2.4.3の証明に苦しんだので、「A上の環B」の定義を含めて詳しく紐解きました。

やや圏論っぽい書き方で中国剰余定理を導く流れ

数学原論作者:斎藤毅東京大学出版会Amazon上記の書籍の命題2.2.5から中国剰余定理を導くあたりの流れを詳しく示したものです。

随伴関係のカリー化表現

数学原論作者:斎藤毅東京大学出版会Amazon 上記書籍の命題1.6.4を詳しく示したものです。

可換群と可換モノイドと集合の随伴関係

enakai00.hatenablog.com 上記の記事では、ベクトル空間を例にして圏論の随伴関係の例を示しました。 まず、同様の構成を可換モノイドについて行います。 可換モノイドの定義 可換モノイド は、結合則 を満たす可換演算 と単位元 が存在する集合です。自然数…