RHEL7/CentOS7をBIOSブートのサーバー(UEFI未対応サーバー)にインストールする際に、GPTを用いる場合は、「biosbootパーティション」の作成が必要となります。2TB超えのハードディスクを使用すると、もれなくGPTが必要になるので注意が必要です。KVMの仮想マシンでも同様です。
Kickstartファイルでパーティションを作成する際は、「biosboot」というパーティションを指定します。詳細は、「23.3. キックスタート構文の参考資料」を参考にしてください。
biosbootパーティションが必要な理由
GPTではない標準パーティション構成では、MBRを含む「第0シリンダー」全体がパーティションに含まれない未使用領域になります。GRUBはこの部分に、Stage1(MBR上)、Stage1.5(MBR直後の空き領域)を配置します。
しかしながら、GPTでは、MBRの直後に第1GPTヘッダーが来るので、Stage1.5の置き場がなくなります。UEFIブートの環境では、「EFI System partition」が必須になるので、この部分にStage1.5が配置されます。BIOSブート環境では、これに相当する領域として、1MBのbiosbootパーティションが必要となります。
参考資料
・GUIDパーティションテーブル(Wikipedia)
・BIOS boot partition(Wikipedia)
・GNU GRUB 2.00 BIOS installation