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めもめも

このブログに記載の内容は個人の見解であり、必ずしも所属組織の立場、戦略、意見を代表するものではありません。

最短手順でRDO(Grizzly)のデモ環境を構築

構築するデモ環境の全体像

物理NICを2個持つサーバーを用意して、両方のNICを同一のパブリックネットワークに接続します。

em1にはIPアドレスを割り当てて、外部から管理接続する際に使用します。SSHでログインしたり、WebブラウザでHorizonを使用する際のIPアドレスです。em2にはIPアドレスを割り当てません。これは、VMインスタンスがパブリックネットワークと通信する際のNICとして使用します。ネットワーク環境(IPアドレス)については、下記の情報を事前に決定してください。

項目 値の例
サブネット 192.168.199.0/24
ゲートウェイ 192.168.199.1
DNSサーバ 8.8.8.8
IPアドレスプール 192.168.199.100〜192.168.199.199
サーバのIPアドレス 192.168.199.99

「IPアドレスプール」は、Floating IPや仮想ルータの外部IPアドレスなど、OpenStackが自由に利用できるIPアドレスの範囲です。ネットワーク上で未使用のIPアドレスの範囲を指定してください。仮想ネットワークについては、ほぼ決め打ちで、次のような構成になります。

---------------- パブリックネットワーク
        |
   [demo_router] : 仮想ルータ
        |
     ----------------- プライベートネットワーク
                       private01 192.168.101.0/24

プロジェクト(テナント)「demo」に対して、上記のプライベートネットワークが用意されます。プライベートネットワークの数やサブネットは、オプションで変更することは可能です。

Fedora18のインストール

はじめにサーバにFedora18をインストールします。

LVM構成のLinuxが導入された環境に対して、Fedora18を上書きインストールしようとすると、Fedora18のインストーラがエラーで停止する場合があります。そのような際は、インストーラの画面で[Ctrl]+[Alt]+[F2]を押すとコマンド画面に切り替わるので、次のコマンドなどで、LVMの構成情報を削除した上で、再度、インストールを試みてください。

# dd if=/dev/zero of=/dev/sda count=2
# reboot

ソフトウェアの選択では、「最小限のインストール」+ 「標準アドオン」を選びます。

ネットワークの設定の画面では、「em1」に先の表で決定した「サーバのIPアドレス」を設定します。この画面でホスト名を設定するのも忘れないでください。ディスクパーティションは、デフォルト構成とします。インストール先のディスクを選択して「続行」を押すと、下記のポップアップが表示されるので、そのまま「続行」で次に進みます。

インストールが完了して、システムが起動したら、「/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-em2」に「ONBOOT=no」を指定します。最後に、全パッケージをアップデートして再起動します。

# yum -y update
# reboot

RDOのインストールと初期設定

次のコマンドでインストールスクリプトをダウンロードして、インストールを実施します。

# yum -y install git
# cd ~
# git clone https://github.com/enakai00/quickrdo
# cd quickrdo
# git checkout f18-grizzly
# ./setup.sh

途中で次のようなメッセージがでたら、rootパスワードを入力します。

Setting up ssh keys...root@192.168.199.99's password: 

インストールが完了すると、「Done. Now, you need to reboot the server.」というメッセージがでます。インストールが途中で失敗した場合は、「~/quickrdo/cleanup.sh」を実行するとインストール前の状態に戻りますので、再度、「~/quickrdo/setup.sh」を実行してください。

ここで、一度サーバーを再起動します。

# reboot

サーバが起動したら、初期設定(仮想ネットワークの構成やユーザの追加など)を行います。ネットワーク構成が先の表と異なる場合は、スクリプト「~/quickrdo/config.sh」の冒頭にある下記の設定を書き換えます。それぞれ、表の上から4つの項目に対応します。最後の1つは、仮想ネットワークの指定です。

public="192.168.199.0/24" 
gateway="192.168.199.1" 
nameserver="8.8.8.8" 
pool=("192.168.199.100" "192.168.199.199") 
private=("192.168.101.0/24")

次のように、複数の仮想ネットワークを作成することもできます。

private=("192.168.101.0/24" "192.168.102.0/24")

次のコマンドで、初期設定を行います。

# cd ~/quickrdo
# ./config.sh

「VM access NIC:」という表示が出るので、「仮想マシンアクセス用NIC」のデバイス名(今の例では「em2」)を入力します。最後に「Configuration finished.」と表示されれば完了です。

設定を変更する際は、「./config.sh」を再度実行してください。以前の設定を削除して、新しい設定が行われます。

VMインスタンスの起動

先の初期設定スクリプトで、次のユーザが作成されていますので、Horizonのダッシュボードからログインします。通常は、一般ユーザの方を使用してください。

ユーザ名 パスワード ロール
demo_user passw0rd 一般ユーザ
demo_admin passw0rd 管理者

Fedora19のテンプレートが自動登録されているので、これから仮想マシンインスタンスを起動することができます。demo_userの認証鍵は、「mykey」が自動登録されていますので、下図の手順になります。

対応する秘密鍵のファイルは、「~/mykey.pem」にありますので、Floating IPを割り当てた後に、次のコマンドでログインすることができます。

# ssh -i ~/mykey.pem fedora@192.168.199.101

Fedora19のテンプレートでは、ログインユーザ「fedora」が自動作成されるようになっています。rootユーザには次のコマンドで切り替えることができます。

$ sudo -i

詳しくは、「OpenStack(RDO/Grizzly) ダッシュボード利用演習」を参考にしてください。